小悪魔彼氏
「もういいわよ。これからはしないで。わかった?」

「へいへーい」


マジでちゃんと分かってるのか?

多少不安になりつつも、あたしは歩にお弁当の入った鞄をちらつかせた。

「お腹すいたから屋上でも行ってお弁当食べない?」

「おっいいねぇ!行く行く」


ガララ!

あたしが扉を開ける前に扉が自動で開いた。

「徳永先輩いますか?」

出て来たのはガッチリしたまあまあイケメンな男の子。

…誰?

「あたしが徳永だけど…。失礼だけどあなたどちら様ですか?」

「あ!徳永先輩!…俺の事覚えてないっすか?」

もう一度顔をじっくり見るとーー

「思い出した…!道端で倒れてた工藤君ね?!」


< 6 / 27 >

この作品をシェア

pagetop