粉雪
「小学生とか...いつの話しですかー?みたいなー」


余裕かまして笑うあたし。
大塚君も笑ってる。


「くっそーぉ!!お前調子ん乗んなや!!かわいいからって!!」




..........。



はい?




立ちあがって大声で言ったモヤシ。




固まるクラス全員。


固まるモヤシ。


赤面するモヤシ。


固まる大塚君...。




「あのぉー...今なんて?」

「い、今のなし、だかんな..。」


赤面したモヤシは自分の机に突っ伏し、
そのまま授業が終わるまで終始伏せたままだった...。


大塚君もモヤシとあたしを交互に見るし。


なんなのよモヤシのやつ!!


大塚君に勘違いされちゃうじゃん!?


まじモヤシとか無理~。


「はい、次は古典...」

ちょっとドンヨリしたモヤシが立ちあがってロッカーに向かう。


あたしはモヤシの後を走って追いかける。


「ねぇ。なんなのよ?大塚君の前で変なこといわないでよぉー。
勘違いされちゃうじゃん。」

「お前俺に大塚君大塚君言うなや。」

「は?なんで?」

「理由は後々嫌でもわかる。」


意味分かんないし。

はぁ?
みたいな。


モヤシの後姿を見ながら自分の席に戻る。






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