粉雪





友達----になったのかな..??


でも



二人とも楽しそう.....。




友達...だよね??






「心ちゃん!どうしたのー!」


要に呼ばれて我に返る。

気付けばあたしは大塚君と仲良く話す美羽チャンの後姿を見つめていた。



「あ----、えーと、なんの話しだったっけ?」


要は苦笑しながら言う。

「だからー、V系バンドっていいよな、ってハナシ。あ、つまらないよねっ;」



申し訳なさそうに頭をかしげる。




全然、と頭を横に振って、


また考え込む。




あの二人はどういう関係なのかな....。



あたしは体育館のど真ん中でしゃがんで頭を抱える。




やだ

やだ

いやだ。



二人が近付いていくのを見るのが凄く辛い。


なんなの?



アタシ。



性格悪すぎだよね。





あたしに、美羽チャンから大塚君を奪う権利なんてない。
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