粉雪


彼の笑顔は桜以上に美しくって

世の中の全てを綺麗にしてしまそうなほど純粋だった

もう一回見たいのを我慢して、
自転車をこぎはじめる。



また...会えるといいなぁ...。


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学校について自転車を自転車置き場に置いてから、
人だかりの中に入ってクラス表を見る。


--あ、2組だ。




自分の名前を見つけたらさっさと人混みの中から脱出する。



あぁ、疲れた。
これだから人だかりって嫌いなんだよねぇーえ。

まぁそんなことはどうでもいいとして、

自分のクラスに向かう。

校舎の中は受験の時何回も下見に来てたから教室一つ一つがどこにあるかなどはわかる。



2組は4階の和室の隣。


あ。あったあった。

ガラガラ...


ドアを開ける。


あれ?まだ誰も来てないの?

なんでだろー。

そういえばほとんどの人が校門の前で立ち話してたっけ?


でも中学からの友達なんてこの学校にいないし...。

まぁいいや。
誰か来るまで待ってよー。
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