粉雪
またあの爽やかな笑顔を思い出す。


あれはかっこよすぎでしょ。



でもだったらモテすぎてあたしの居場所ないかも...。

やだなぁ、それは...。


ってゆーか、ほんとに同い年かな?
あたしの勝手な判断だったけど。



ガラガラ...


ドアが開いて、
入ってきたのは----


あの公園で会ったあの人!!


---ではなくて...



「よぉ!酒井!」

「あ、よぉ栗田!」


...モヤシの友達。

二人は熱ーい友情ハグを済ましてからあたしを見る。

「こいつツンタロウ。」
あたしを指さして友達に紹介するモヤシ。


ツンタロウ!?

「ちょっと、ツンタロウじゃないしっ!
花本心ですーっ!!」

立ちあがって拳をブンブン上下させるあたし。


ぷ、と笑う友達。

「そう、心ちゃん、俺栗田要。よろしくね★」

めっちゃ爽やかな笑顔を向けた友達。
モヤシの友達にしてはかっこいい。


背が高くって、男前ってかんじ。

短い黒髪はツンツンにセットされていた。

瞳は黒で、目は切れ長。






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