粉雪

手を差し出され、あたしはおとなしくその手を握って
握手する。


「俺ちょっとエロいけどよろしく。」
そう言いながら笑う栗田君。


「ははーっ確かにエロいよなぁー」
笑うモヤシ。


全然エロそうに見えないのになぁーあ。
まぁいいや。

すとん、と自分の席に座りなおす。


栗田君はあたしのななめ右隣(モヤシの隣)に座る。
あー、そこ席なんだ。


ぼーっとまた窓の外を眺める。
鳥飛んでるなー

鳥...


鳥...ねぇ..。








いつの間にかあたしは眠りについていた。


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