君が君を好きになって。

片付けは、皆 今までの努力など知ったことか。

というように画用紙をビリビリに破り捨てた。

名残惜しいが、でも皆とっても楽しそうだった。



だから菜束も落ちている画用紙を二つにやぶいた。



「控え目だなぁ、小玲。…ほら!」


「ひゃっ」



バラ。

碧はしゃがんでいた菜束の上から破いた画用紙をバラまいた。

菜束の周りに青が散る。



「───綺麗」


「本当?」


「じゃあ綿貫にもお裾分け」



足元の粉ごなの画用紙を碧に向かって投げつける。



「小玲楽しすぎ!」


「綿貫こそ楽しすぎだよ、ありがと!」



「こちらこそ!」




周りが煩いせいだろう。


二人は最大音量で叫んだ。








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