トラックで輝く君を

水族館 side Takuma

「拓馬、お疲れさま。
もしかして調子良い?」





合宿から3日。

今日はお盆休み前最後の練習。
西高陸上部は西スポーツセンターに練習に来てる。




「まあね。」





合宿でだいぶハードな練習をしたおかげか、体力も筋力もついて、調子がいいのは事実だった。


実際、今も自己ベストを何度か跳ぶことができた。





「楽しそうにベスト跳んでるから調子良いんだろうな-って、遠くからでも分かったよ。」





佐藤さんは、いつも、高跳びのこと見ていてくれている。


先生は、どちらかというとランナーを指導する。

ジャンパーも、もちろん指導してくれるけど。





だから、そういう中で、誰かひとりでも気に掛けてくれてるのはやっぱり嬉しいもの。

高跳び、俺だけだし。





跳躍は、高跳びの俺と、幅跳びの石川さんしかいない。





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