トラックで輝く君を
でも…好きになればなるほどに、なぜかブレーキをかけている自分がいる。



だって、………怖い。



結局、私はまだまだ大丈夫なんかじゃないんだよ。

ブレーキをかけて、想いが大きくなりすぎないように注意してる。





「佐藤?どうした?」





だからなのかな。

たまに、涼ちゃんの話が飛んじゃうのは。

ドキドキしてるから、じゃない気がしてならない。





「ううん。なんでもない。」





きっと、涼ちゃんは話したら聞いてくれるよね。



でも、話せないよ。
…あなたを困らせたくないから。





そして何よりも、嫌われて、二度と笑ってもらえなくなるのが怖いの。





そんな人じゃないと、心でわかっていても…やっぱり話せない。





それは、智美や結希ちゃんたちも同じこと。



唯一、ゆかりだけが、私が傷みに苦しんでいることを知ってる。

それで、私を支えてくれる。




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