トラックで輝く君を
「じゃ、お先っ!」



「またね。」



「「バイバイ。」」





涼ちゃんは、かなざわ駅の一つ前の駅で降りていった。





「楽しかった、また行こうね。」



「うん、またね。」



「…気を付けて。」





智美ともかなざわ駅で別れて、私と拓馬は一緒に高杉駅まで帰った。





「じゃあ、また。」



「また行こうね。バイバイ。」





私は拓馬が向かうバスターミナルとは逆方向の我が家へと向う。



お気に入りのアーティストの曲をiPodで流して、クリスマスの街並みを1人で歩いた。

なんだか、寂しい。



曲はアップテンポなのに、それがまた私を寂しくさせた。





ため息をつきかけた時、私は強い力で肩を捕まれた。

怖くて、思わず体に力が入る。



振り向いて安心した。

そこには、懐かしい顔が優しい表情をして笑っていた。





「蜜菜ちゃん、元気だった?」





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