トラックで輝く君を
蜜菜はなかなか話しださない。



中学時代、はっきりモノを言わない人は男女関係なく好きではなかった。

けど、蜜菜が黙りこくると心配で仕方がない。



初め、蜜菜を頼れるお姉さんタイプの人だと思っていて、それは今でも変わらないんだけど…

1人ですべて抱え込んで悩んじゃうくせに、いつでも笑って頑張る蜜菜を知って、すごく脆い子なんじゃないか、と気が付いた。





「ねぇ、智美は私が無理してる時とか、悲しい顔してるのって…すぐわかる?」





ん?

正直、意図はさっぱりわからないけど…





「分かるよ。
蜜菜、たまに笑ってるのに、悲しそうな時とかある。」



「そっかぁ…。」



「昨日…鈴木くんに何か言われたの?」





蜜菜は時折、涙をタオルで押さえながら、水族館での出来事と共に中学時代のことを話してくれた。





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