トラックで輝く君を
ニコニコしながら、母親はハヤシライスをムシャムシャ食べてた。





「…私は大丈夫だよ。」



「みたいね。ふふ。
お父さんだって、蜜菜のこと心配してたんだけどね。」





うん、だろうね。

実は…私はお父さんとのほうが仲良しなんだ。だから、お父さんはお母さんよりも私のことをわかってくれてるの。





「ごちそうさまでした。」



「お粗末さまね。」





母親はなんだか上機嫌。
あぁ、けっこう面倒だぞ、これ。





「はぁ…。私、ちゃんと好きだよって言えるのかな?」





う-…ん。

すぐには言えないけど、とりあえず頑張らなきゃ。



とりあえず、ゆかりには話せたから…智美にも聞いてもらおう。あと、結希ちゃんと尚香にも。





少しずつ、自分の理想に近い未来を作っていこう。

みんなには、たくさん心配かけちゃうかもしれないけど…私は私の道をゆく。



過去に縛られていた私から、未来へと羽ばたく私になりたい。





窓の外は、満天の星がキラキラと瞬いていた。




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