トラックで輝く君を

電話 side Mitsuna

1月の初めに決心してから、もう1ヶ月も経っていた。

まだ、伝えられない。



けど、変わった事もある。
けっこう頑張ってるんだ。





そんな私を、高校のみんなとゆかりが応援してくれる。





「蜜菜、ちょっといい?」





そう言って、ホームルーム後に私を呼び止めたのは尚香だった。





「なぁに?」



「今日は部活あんの?」



「……あるけど。」



「ちょっとさ、話したいことがあるの。…ダメ?」





尚香は吹奏楽部。

基本的に休みがなくて、西高校でも厳しい部活に名を列ねている。今日は、そんな吹奏楽部の数少ない休み。



それを、私のために空けていてくれてたのかな?






「うん、いいよ。」



「じゃ、食堂行こう。」



「ほいほ-い。」





私と尚香は食堂に行って、一番端の席に腰をおろした。





「で、話って?」



「あぁ…うん。
蜜菜さ、変わりたいって言って頑張ってるじゃん?
私は…蜜菜は十分なほど変わったと思うの。だから、ほら、バレンタインだし気持ちを伝えてもいいと思うんだよね。」 





……そっか、バレンタイン。






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