トラックで輝く君を
治也の葬儀が終わって3日後、私のもとに治也から買ってくれたプレゼントが届けられた。



ふたりで出かけた時、私が欲しいって言ってたテディベアのトップが付いたネックレス。



治也、覚えていたんだ…と、私はまた涙を流した。






学校でも、先生や友達みんなが私に気をつかってくれた。





けど、みんながみんな、私に優しかったわけじゃなかった。





ある部活がなかった日

ゆかりと帰ろうとしていた時のことだった。





「ちょっと、佐藤さん。」





私を呼び止めたのは、


堀川さやか


治也が好きだと言ってた子。





「蜜菜に何のよう?」





私は、堀川さんが苦手だった。
高圧的な態度がどうしても好きになれずにいた。





「…花田くんが亡くなったのはあなたのせいよ!!!
あなたと付き合ってさえいなければ!花田くんは痛い思いをすることもなかったのに!!!」





堀川さんは、そう言って私の頬を思いっきりビンタした。





頬がジンジンと痛んだ。

けど、私の心のほうが、ずっとずっと痛かった。



治也が死んだのは、私のせい?





「さやか!なんであなたがそんなこと言うの!?」





私の代わりに、ゆかりが堀川さんに言い返してくれた。





「何よ!!!笹川さんも迷惑だって思ってるくせに!!!」





グサグサと、堀川さんの言葉が心に刺さった。





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