トラックで輝く君を
堀川さんに泣き叫ばれてから一週間は学校に行けなかった。



けど、いつまでも休むわけにはいかなくて学校に行ったら、みんなが励ましてくれた。





「蜜菜ちゃんは気にすることないと思う!」



「佐藤、元気だせよ!」



「俺の唐揚げ食うか!?」



「みっちゃん、休んだ分のノートなら貸すよ。」





クラスのみんなが優しくて、涙がまた出た。

治也が死んじゃってから、どれだけ泣いたかな。一生分かもしれない。





みんなの優しさに守られて、私はだんだんと元気を取り戻した。





3年に上がる前には、すっかり元気に戻って、部活も毎日行けるようになった。

航兄とは、あの日以来会わなくなった。というよりは、私が避けた。



花田家には、少なからず申し訳ない気持ちがあったから…きっと笑えない、そう思って。










この時、私は決めていた。



治也のことを
ずっと好きでいようって。



この先何があったとしても。






───……



< 265 / 313 >

この作品をシェア

pagetop