トラックで輝く君を

｢先輩たちだって、みんな仲良いじゃないですか。｣



何？

何かあるの？





｢そうだけど…ああやって他愛もなく集まらないよ。業務連絡があるから話すだけ。
私と健人はそれなりに仲良いけど、蒼くんとはそうでもないし、あすかはごっさん好きじゃないもん。それに、私は三年に可愛がられたから…実は二年とはあんまりなことあったし。｣





そうなんだ。

確かに、細川先輩とみずき先輩ってなんかギクシャクしたものがある気がする。

あすか先輩が後藤先輩を嫌っていることは、分からなかったけれど。





｢その仲の良さ、大切にしたほうがいいとおもうよ。｣





みずき先輩は悲しそうに笑う。

なんだか、私の胸が痛む。
そんな風に笑わなくてもいいのに…。





｢それに、みんなを見てる蜜菜ちゃんは優しい目をしてる。マネージャー、むいてるよ。私よりずっと。｣





そんなこと…ない。

でも、軽々しくそんなことは言えなかった。