トラックで輝く君を
「先輩、これからですよ。」





みずき先輩は、ビックリしたのか目を見開いて私のほうを向いた。





「そっか。ありがとう、蜜菜ちゃん。重い話してごめんね。ちょっと嫉妬したのかも。」



「クス。いいえ、大丈夫です。みずき先輩の本音聞けたし。」





私とみずき先輩は
顔を合わせて、クスクスっと笑いあった。

その様子を、健人先輩が見ていたとは知らないまま。




────……



「なあ、佐藤。」





「ん?涼ちゃん、どうかした?」





練習も中盤。

これからって時に、鈴木涼平こと涼ちゃんに呼ばれた。

…って逆か。
涼ちゃんこと鈴木涼平くん。





ちょっと動揺してるよ、私。



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