トラックで輝く君を
「蜜菜ちゃんはすごいね。
私、あんなマッサージとかやったことないもん。いいな、マネージャーらしい仕事がちゃんと出来て。」


「たまたま、私がバレー部時代に足を壊しまくっていたので知ってるだけですよ。」





みずき先輩だって、十分ステキなマネージャーさんだと思うのに。

私に劣等感を感じてるのかな?



「私、マッサージは出来ないけど…蜜菜ちゃんがいるからそこは任せる!出来ることを、頑張るよ。」



自分に言い聞かせるよな、そんな言い方のみずき先輩。





「ちなみに?もしや、それは堀先輩から言われたんですか?」



「え!なんで!蜜菜ちゃんがなんでそのことを!?」



あからさまに動揺してるみずき先輩。顔も赤くなってますけど?





「飯村部長が教えてくれたんですよ。引退する前に。」



「元部長最悪!もう、蜜菜ちゃん達にはバレてないって思ってたのに…。」





──……



練習は、正午あたりに終わった。

陸上競技はあんまり長い時間練習するのはよくないんだって。

基本的に半日練習しかない。


「気をつけ、礼。」




「「ありがとうございました。」」



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