【短】Through バレンタイン
このとき、私、天海 千代子【アマミ チヨコ】、小学5年生は
ある決心をしていた。
もうすぐ『バレンタイン』という、イベントが私たちの元へやってくる。
この『バレンタイン』は
1年のうちで、これ以上はないかもしれないと言えるほど、絶好の告白のチャンス。
でも、私は今まで、友達にチョコをあげたり、自分で食べたり…
とにかく、男の子にチョコをあげたことがなかった。
しかし、今年は私もこのイベントに便乗することになったのだ。
今まで、男の子にチョコをあげたことがなかった私が…
ましてや、好きな男の子になんて…
正直 気がのらなかったのだが…
春菜に背を押され、勇気を出すことにした。