【短】Through バレンタイン



このとき、私、天海 千代子【アマミ チヨコ】、小学5年生は


ある決心をしていた。





もうすぐ『バレンタイン』という、イベントが私たちの元へやってくる。



この『バレンタイン』は


1年のうちで、これ以上はないかもしれないと言えるほど、絶好の告白のチャンス。



でも、私は今まで、友達にチョコをあげたり、自分で食べたり…


とにかく、男の子にチョコをあげたことがなかった。



しかし、今年は私もこのイベントに便乗することになったのだ。



今まで、男の子にチョコをあげたことがなかった私が…


ましてや、好きな男の子になんて…


正直 気がのらなかったのだが…


春菜に背を押され、勇気を出すことにした。









< 3 / 23 >

この作品をシェア

pagetop