おやじ
おやじ1
 
 「おぎゃ~おぎゃ~」

 やっと、我が子が誕生した。

 長女でした。

 二番目の子でした。

 無事うまれたぁ

 おやじはゆっくり、胸をなでおろした。

 おやじは、2人の「パパ」になった。

 上に兄、今生まれた子は、妹となった。

 「啄…もう、お兄ちゃんだな」

 隣にいた、我が息子、啄に話しかけた。

 啄は、にんまり、笑って

 「うん!」

 と、大きく返事をした。

 おやじは、生まれた子の顔を見にいった

 「猿みたいだな~」

 「毛、いっぱいだね」

 啄が話しかけてきた。

 「そうだな」

 そう、おやじは返事をした。

 この時、おやじは思った。

 優しい子に、育ちますように。

 お願いします。

 そして、おやじと啄は、産婦人科を後にした

 

 
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