初めては高校生




でも、おかしいでしょ?



許可も無しで部屋に入るなんて



二十歳のあたしにとって



有り得ないんだけど……



恐る恐る部屋を出てリビングに行くと



優木はキッチンで何かを作っていた。



「優……木?」



小さく呼びかけると、キッチンから



ひょこっと顔を覗かせて



フライパンをあたしに見せた。



朝ご飯作ってくれてるんだ。



するとあたしが昨日条件付きだった事を



ふと思い出す。



"家事をすること"



だから優木は作ってくれてるのかも。



それなら弟として認めてもいいかな~。



その代わり、美味しかったらの話!



< 20 / 69 >

この作品をシェア

pagetop