初めては高校生
数分して出来上がった
優木の料理を食べると、
弟どころじゃない美味しさだった。
「ちょっ…」
「何?もしかして不味かった?」
不安そうに食べてるあたしの顔を見る優木。
そうじゃなくて、すんごく…
「美味しい!」
「本当?なら良かった♪」
ホッと安心した優木は、鼻歌をしながら
自分の作った料理をフォークで味見した。
…お嫁に行く為にもあたしも上手にならなきゃ。
まぁ、今はそんな時間ないんだけど。
「あたしの義理の弟にしてもいいよ」
「潤ちゃんはお姉ちゃんだね!」
ニコニコと嬉しそうに笑う優木は、
本当に高校生かと疑った。
あたしが高校生の時は、
こんな可愛い男の子いなかった。