初めては高校生
首を傾げる仕草は、
どうも優木の必殺技みたいだ。
これで惚れた女の子は沢山いるんだろうな…
そんな事を思いながらも、
目をそらすあたし。
どうも自分の家なのに落ち着かない…
「ちょっと寝ていい?」
「え?どうして?」
「あたし、部屋でこもりたいの」
唐突な答えに、唖然となる優木。
ポカンと口を開ける優木は
急に悲しい顔に変化した。
……んん?
「俺、何かした?ごめんね」
あ、勘違いってやつ?
自分が悪いと思いこんでる優木に
あたしは軽く頭を叩いた。