初めては高校生




「…へっ?!」



ペチッと鳴ったと共に



優木はさっきよりももっと唖然になる。



「バーカ。いつ優木が悪いって言った?



ただちょっとニ度寝したいと思ったの」



自然に笑みがこぼれると



優木は何も言わずに



あたしの目をじっと見つめた。



「…ん?」



優木の仕草が乗り移ったのか



あたしも首を傾げてしまった。



その時、



優木の顔は一瞬にして



真っ赤に染まった。



真っ赤と言うより…ピンク色?



あたしは驚いて思考が停止して



そう思った時には



優木が先に自分の部屋に走っていった。






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