初めては高校生
「…だめって言う問題じゃなくてね。
君誰なの?って問題なのよ!」
先月で二十歳になったあたしにとって
新しい始まりが来ると
ワクワク気分だったのに…
急にあたしのマイホームに現れて
初対面の青年に住もうって言われて
ハイハイって聞くとでも思ってんの?
怒りがヂリヂリと高まる中
青年は首を傾げて何かを考える。
何?いい訳を考えてるって?
ちょっと若い男の子だからって
猫っかぶりなんてしない。
「もしかして聞いてませんでした?」
困った顔して青年は呟く。