【完全版】HIDE&SEEK-心と心のかくれんぼ-
Sun-仲間を想うプライド
湿っぽく暑い日が続いていた夏、突然ゲリラ豪雨が降り注いだ。
「ったく…何なんだよ。」
私は全力で走り抜る。
体には大粒の雨が刺さり、冷たいとか痛いとかそんな感覚もなくなってる。
「よし、近道使うか。」
私はいつもと違うルートを使い帰ることにした。
学園からうちに帰るには、ストリートテニスコートを避けて、道路を迂回しなきゃならない。
だけど今日はこの雨。
テニスコートを使ってる人なんかいないでしょ?
だったら、突っ切ってやろうじゃないか。