“涙空”㊦
『ハァ…』

ため息が出る。

何で…?

別に啓太と春奈が付き合っても私は関係ないじゃん…。

『ゥ…ゥゥゥゥ…』

次々に流れる涙。

私は声が出ないように泣いた。



私は公園のベンチに座る事にした。

『エィ!』

『きゃー!やったな!』
公園には女の子と男の子が楽しく遊んでいる。

『いいな…まだ子供だから楽しくこんな事も出来るんだね…こんな歳になったら恋愛の仕方も変わるねんな…』

私はいつの間にか独り言を言っていた。
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