“涙空”㊦
「………」

『何で今頃なの!』

「ゴメン…」

『もうわからないよ…』
私は涙が出てきた。

「ゴメン…ゴメンな…」
和紀はそれしか言わなかった。

『もう…考えた…い』

私はそれだけ言い立ち上がった。

「今…返事してほしい」
『自分勝手な事…言わないで…』

「………じゃあ連絡先…教える…美佐…俺のアドレス消しただろ…」

『…大丈夫だよ…大好きだった人だよ?メアドぐらい覚えてるよ…じゃあ…行く…ね』

私は和紀に手を振り帰り道を歩いた。





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