“涙空”㊦
『嫌…嫌…』

「何?それは付き合えないって事?」

『嫌…』

「ッ!何がだよ?嫌しか言えないのか!?」

和紀はそう言い私の元まで来て私を押し倒した。
『嫌だ…離して…』

私は和紀に押さえられ抵抗すらできない。

「ハァ?いい加減にしろ!」

『それはこっちの台詞だよ!』

私は和紀が力を緩めた瞬間に和紀を押して逃げた。

『ハァ!ハァ!』

息が荒くなりしんどくなり止まる。

『何で…私…居場所ないよ…』

そうだ…。

私はいらない存在…。

なんなら…死んだほうがマシじゃん…。
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