“涙空”㊦
ご飯を食べ私はテレビをつけた。

『ぁぁ…いつ退院できるんだろう…』

私は早く退院したかった。

学校に行きたいし…。

何より暇だもん。

『美佐ぁぁぁぁ!』

扉が開くと同時に高い声が聞こえた。

『イェイ!来ちゃった!』

『彩と春奈…』

私の前には彩と春奈…が立っていた。

『何で!春奈なんか来るな!』

『何で…?うち…何も悪い事してないよ…』

『そうだよ…美佐…』

『だって…』

『うち何でかわからないよ…』

『ねぇ…美佐?彩達に話して…』

彩は私に優しく声をかけてくれた。
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