“涙空”㊦
『ゴメンなさい…』

私は心から謝った。

ゴメンね…

ゴメンね…

何度も謝る私。

『美佐ぁぁぁ!』

彩が私に抱き着いてきた。

『彩…ゴメンね…』

『ぁぁぁぁぁ!彩だけズルイぃぃぃ!』

春奈がそれを言うとクラスのみんなが私に抱き着いてきた。

『ゥゥ!苦しい…』

私は暑苦しくて叫んだ。
「つぅかお前ら!俺の女に抱き着くんじゃねぇ!」

そう言って和紀は私の周りにいるみんなを掴んで私から離れさした。

『………』

あれ…愛だけまた…私を信じてくれていないのか教室の端で立っていた。
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