“涙空”㊦
教室のドアを開けるといつもと変わらない風景があった。

『美佐!植原!おはよう!』

彩が元気よく挨拶をしてくる。

『彩!おはよう!』

私は彩に挨拶をして自分の席についた。

「ぉぉ!植原おはよう!」

和紀と仲が良かった岡谷くんが和紀に話し掛けていた。
「はぁ…おはよう…つぅかお前誰?」

和紀が岡谷くんの事も忘れていた。

「ハァ!何!冗談はやめろよ!」

「冗談じゃないし…」

「ハァ!ふざけんな!」
岡谷くんが怒っていた。
私はヤバイと思い黒板の所まで行き黒板をおもいっきり叩いた。

みんなはいっせいに注目する。
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