“涙空”㊦
『お母さんも…嘘だと思いたいの…でもね…今日大介から電話があってお父さんが大変だって…いきなり倒れたらしいわ…病院に行ったら肺癌…と診断されたみたい…』
肺癌??
よく聞くけどかなり…危ないんじゃないの?
『ねぇ…治るよね?』
『だから…手術するみたい…』
え…。
手術?
手術なんて…成功するかわからないんじゃないの?
失敗したら死ぬかも…しれない…。
これ以上考えるのが怖かった。
死ぬ?
そんな言葉…。
もう二度と…言う事はなかったはず…。
『美佐…?』
お母さんの声で我に返る。
『あっ…手術…成功するよね…?』
肺癌??
よく聞くけどかなり…危ないんじゃないの?
『ねぇ…治るよね?』
『だから…手術するみたい…』
え…。
手術?
手術なんて…成功するかわからないんじゃないの?
失敗したら死ぬかも…しれない…。
これ以上考えるのが怖かった。
死ぬ?
そんな言葉…。
もう二度と…言う事はなかったはず…。
『美佐…?』
お母さんの声で我に返る。
『あっ…手術…成功するよね…?』