“涙空”㊦
私は勢いよくドアを開け家を飛び出した。

『ゥゥ!寒!』

12月だから今はかなり寒い。

自転車を必死でこいで学校に向かった。



下駄箱に行くとちょうど彩が来ていた。

『彩!おはよ!』

『美佐ぁぁ!』

彩は私がいきなり出てきて驚いている。

『つぅか今日来るの遅くない?』

彩はいつも私が来る前に教室にいる。

私はいつもギリギリ。

『今日はね!健と来てんの!』

彩は笑顔で言う。

『ェェ!今まで1回も一緒に来てなかったの?』
私はそこに驚いた。

『うん…まぁ…』

『そっか!っで?健は?』

『何かトイレ!』

朝からトイレかよ!
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