“涙空”㊦
『あ…あの…』

『ぁぁ!うちは川井美香!ヨロシク!そこのB組だから!』

美香は満面の笑顔で答える。

『それで…何の用なん??』

『あ…彩の事…』

彩の事!?

私はビックリした。

何で彩の事知ってるの?
『どういう事??』

私は興奮しながら聞く。
『ここじゃ…言いづらいから今から授業サボれる?』

『うん!』

『じゃあ!荷物持って下駄箱集合!』

美香はそれだけ言いチャイムが鳴る前に荷物をまとめて教室を飛び出した瞬間!

ドン!

激しく音が鳴ると同時に頭に痛みが走った。

『痛…』

『ゴメン!って…美佐』
そこにいたのは愛だった。

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