“涙空”㊦
帰りは話が盛り上がった。

楽しかったからかすぐに家に着いた。

私は車から降りて頭を下げて御礼を言った。

『いいわよ!逆にこっちが御礼言いたいぐらいよ!来てくれてありがとうね!』

私は和紀ママの話が聞き終わると同時にもう一度頭を下げた。

明日は和紀と学校に行けて嬉しい!

でもそれは和紀がこの学校にいなくなる理由を言うため。

そして和紀がいなくなる…。

『ただいま…!』

曖昧なまま挨拶をして部屋に入った。

『眠っ!!』

いきなり眠気が襲ってきて私は寝てしまった。



『美佐ぁぁぁ!起きなさい!!』

朝から大声で驚いて私は飛び上がった。

ゴン!!!

『痛ぁぁぁぁ!』

朝から天井に頭をぶつける私。
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