“涙空”㊦
毎日
何分かして愛が来た。

『おはよう!愛!!』

『美佐!ハョ!ゴメンね!遅くなって!』

『大丈夫だよ!行こ!!』

私と愛は学校までの道のりを歩いた。

愛と歩いているとふと過去に戻った。

そう言えば私がいじめられてる時にみんな結局許してくれて。

でも愛だけ後ろで立ってた…。

あれからもう3ヶ月。

もう聞いても遅いと思いながらも聞いてしまう私。

『ねぇ…前私がいじめられてる時に結局は仲直りしたじゃん…でも愛は何で後ろで立ってたの?』
『え…あ……』

そう言った後に愛は自分のお腹を見た。

え…もしかして…

まさかね……。

『うち…お腹に赤ちゃんいるんだ…』

いきなりの愛の言葉に固まる。
< 93 / 105 >

この作品をシェア

pagetop