“涙空”㊦
『何言ってんの?冗談やめてよ…だって彼氏なんかいなかったじゃん…』
『違うんだ…その美佐とクラスのみんなが仲よくなった1ヶ月前に今大学生の人と付き合う事になったんだ…それで…やって…まぁ全然生理こなかったし吐き気がしたから病院行ったの…そしたら…妊娠だって…』

『愛…産むの?』

『うちは産みたい!勝もオッケーしてくれたし!』

愛は笑顔でお腹を撫でていた。

『おめでとう…愛お母さん!』

私も愛のお腹を撫でる。
あっという間に学校に着いた。

教室に入りいつもの変わらない挨拶!

いつもと変わらない教室。

でも私の隣は机がない。
和紀…。

今和紀は何をしてる?

早く会いたくてソワソワしながら授業が始まった。



キーンコーンカーンコーン!!

最後の終わりのチャイムが鳴って私はそれと同時に教室を飛び出した。
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