“涙空”㊦
走って和紀の学校まで行く。

『ハァハァハァ!!』

やっと着いて息を整えてから学校に入る。

『和紀ィィィ!!』

私は和紀を大声で呼んだ。

『ちっちょっと!大きな声を出さないでちょうだい!!』

その学校の先生かに怒られて私は走って逃げた。
「あれ?美佐ちゃん?」
前には前田さんがいた。
あれ?

でも何で私の名前を??
『あ!こんにちは!あの…何で私の名前を??』
「え…あぁ!だって和紀くんずっと美佐ちゃんの話だもん!!」

前田さんは笑顔で言う。
私は恥ずかしさを隠しながら次の言葉を探した。
『あっ!あの!和紀は??』

「あぁ!和紀くん?こっちだよ!!」

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