君 だ け に
先生はまず、佐伯くんに改めて
たずねる。
佐伯くんは「分かりました」
とすんなり承諾。
次、先生は美佐にもまた、改めて
たずねる。






「やってもらえますか?」







「はい。私がやります。」






おぉ~。
クラスからは美佐がやるということで
賞賛の嵐が巻き起こる。
そりゃそうでしょ。
美人で人気あるしねぇ。







「あれ…?」






一瞬私の中の何かが違和感を感じた。









絵音は報道部だから委員会には入らない。
美佐は副会長だから代議委員。





私は……?
一人なのね。
あ、そうなの?美佐ちゃん。





あいつ裏切りやがったな。
さっき保健委員って決めてたのに。
そしてさっきの微笑みは何?笑
あー!!ひどいじゃん





しゃあない。
『保健委員一人でがんばろっかな。』
一人で私は小さく決意した。
はずなのに…

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