君 だ け に
嘘…!?


仕方なく、怒りが少し落ち着いたような
落ち着かないような感じで
前の張り出された紙に向かう。






重い足取りで近づく。
先生と目が合う。
少し会釈をして、愛想笑をする。
初めての先生には好かれておこう。
世渡り上手のコツ。




とか言ってみたりして。
べつに世渡り上手とかじゃないし。





前を見てみると、
私の入る場所はひとつだった。
美佐と話してたお陰で
みんな先に委員会決めちゃったんだ。
ま、保健委員じゃなくたって
いいけどね。






『体育委員かぁ』






そう、心の中でつぶやく
あいていたのは体育委員会だけ。
体育委員にったら係りまで
体育委員になる。





体育委員といっても、するのは
体育館の使用のチェックと、
体育祭のライン引きとか係りくらいしか
しないし。




係りは次の体育の授業内容を
聞く事と、
体育の時間前に出て準備運動したり
先生の手伝いするだけ。




全部男子にやらせちゃえば
意外にコッチも楽かもね。






ということで、体育委員の欄に
名前を書いた。








意外に今回、私たちのクラスは
争いごとも無く、
平和に委員会をきめる事が出来た。





平和が一番だよね。



< 17 / 20 >

この作品をシェア

pagetop