君 だ け に
そういわれた私たちは
さっさと教室を後にして講堂に向かった。




「亜澄っ~!!」




満面の笑みでこちらを向いているのは
親友の飯田恵音[イイダエネ]
恵未はすごい目がでかくてまつげが
長くてたれ目で、子顔で、色白で
すッごいかわいい!!
男子にモテそうだなって感じ。





実際モテてて、カッコいい彼氏がいる。
その彼とはクラスが初めて一緒になって
いますごいご機嫌。
そんな恵音がかわいい。





その恵未と一緒に来たのが
但馬美佐[タジマミサ]
美佐も彼氏がいて、男子から人気がある。
たぶん、美佐は学年でも
もっとも美人な女子の1人だと思う。
手足が長くて細くてモデルみたい。






「恵音ぇ~!!美佐ぁ~!!」





私がそう叫ぶと仲良く二人揃って走り
こっちに向かう。
私も近づきハイタッチをする。
皆に分けてあげたいくらいの笑顔。







実は明日夏とはいつも行動してない。
幼馴染で親友だけど
学校ではいつも距離を置いている。
そのかわり、恵音と美佐と一緒に行動してる。
この二人といると自分まで
だんだん派手になてく気がする…。







こんな【両手に花】な友達がいる。
私ってとっても幸せ。
自分も結構男子から人気があったりする。
なんだけど…。




私は小さいときから身長が低いことが
コンプレックス。
気にしないようにしてるけど
美佐が高いから気になる…。






そして三人仲良く並んで教室を
後にして廊下を歩く。





クラスの離れた仲良しの子と
「はなれちゃったね~」
なんて話す。
もちろん夕奈ともそんな言葉を交わした。
夕奈は少し機嫌が悪く感じた。





















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