不真面目な先生が好き。
この手紙の返事をしたい。
でも、ここで本音を言ってしまえば、先生を傷つけた事も…全部無駄になる。
だから、先生ごめんなさい。
今は無理だけど、もう少ししたら、ちゃんと先生の気持ちに答えるからね…。
次の授業まで、まだ時間がある。
少し…寝ようかな。
私はほんの少し安心して眠りについた。
開いていた大きな窓から優しい風が図書室に入り込む。
ふわっと香る甘い香り。
どこかで………。
ふと、目を覚ますと見覚えのある上着が、私が風邪を引かないようにと、かけてくれた物だった。
「……先生っ……。」
ずるいよ……。
こんなに優しくして…。
もっと、もっと、好きになる。