僕と彼女のウラ事情
それから僕は、彼女が紡ぐ言葉を黙って聞いていた。
昔の彼女の家は、僕が想像していたような、
笑顔があふれる家庭だったそうだ。
けど、ある事件が起こってしまう。
彼女は大型車と事故にあった。
助かったものの、ショックは大きかったようで、
美吉は今でもあまり思い出せないと言う。
彼女を愛していた両親は、
心配し、そしてどうしてこんなことが起こったのか、
この痛みのやり場を求めた。
そして、口論が始まった。
「もっと君が見ていれば」とか
「でもしょうがないじゃない」とか。