僕と彼女のウラ事情
「・・うん。
いつでもかけてよ」
「・・・え・・?」
驚く美吉に、僕は少し照れたけど、
がんばって言ってみた。
「寂しい時は、電話でもメールでもいい。
いつでも言ってよ」
黙って画面を見る美吉に言う。
「それでもだめな時は、家においで?
僕の親も、昔同じことしてたし、
今はあったかい親になってるから。
・・誰も、何も聞かない。
好きな時に、好きなだけいればいい」
・・これは、
美吉の‘居場所”を作るため。
一人じゃない、ちゃんとココにいる。
居ていい場所がある。
・・って。分かってほしかったから。
「・・・・・ぅ~・・」
その瞬間、美吉が泣き始めた。
「えっ!?な、なななななんで・・
っあ、勝手に登録したから!!?」
僕はいきなり泣かれたので慌てた。
・・っつーか、このセリフは自分で
言って何だけど、傷つく・・・(泣
「美吉、ほんとごめ━・・・・」
「・・・・ん・・・・」
・・・・僕に、美吉が。
抱きついてきた。
・・・・・・えぇぇぇぇぇ!!!!?
なっ、ななな何で・・・・・っ!!
赤い顔で混乱する僕に、
「・・・・ありがとう・・っ!」
美吉はいつもの笑顔で呟いたんだ。