僕と彼女のウラ事情
「・・・・・・・・・ただぃま・・」
僕は塾から帰ってきて、
消えそうな声で両親に言った。
「お、大輝おかえりー」
「おつかれ様!」
「ん~・・・」
そう返事して、自分の部屋へ直行。
ボフンッとベットに倒れこんだ。
・・瞬間、悶えた。
あぁぁぁああああああ!!!!!!
何今日の僕!!?何コレ現実!!?
バタバタしていたら、ゴッ!!!!
と激しくすねを打った。
「っあぁ・・・・・!!!!!!」
痛い。すねはナシだろ・・・・。
激しく痛いすねを押さえ、
ケータイを開いた。
「・・・・・・・」
アドレス帳に、美吉の名前。
「・・・・・っ!!!」
直視できないってどーよ・・・。
そう思いながらも、僕は抱き合った時の
感触を思い出して、枕に顔をうずめた。
・・・あれは、下心とかじゃなく本気で。
美吉の力になりたかったから・・・。
「・・!」
その時、僕のケータイが鳴った。