僕と彼女のウラ事情


「・・・っ!!」


学校の廊下をダッシュなんて、
何年ぶりだろうか。


そんな事を考えながら、
僕は廊下を全力ダッシュしていた。


バカ、寝坊するなんて・・っ!!
あぁもう、HRギリギリだっ!



2年生の教室が見えてきて、
自分のクラスのドアに手をかけた。





「お、遅れてすいませんっ!!」





僕が大きめの声で入りながら言うと、
クラスメイト全員の視線が・・・っ!!



「・・中村ぁ~・・」



あ、ヤバ、先生怒ってらっしゃる・・!



面倒クサそうな僕に、
先生はガーッ!!!!と怒った。


「たるんでんじゃないのか!!
 いいか、今週中に反省文提出!!
 わかったか!?」



耳をキーン・・とさせながら、
僕は返事をしながら席に着いた。


「HR終わり!授業の準備してろよ」


チャイムとともに、先生が教室を出る。


「大輝~、めずらしいな、遅刻なんて」


ニカッと笑いながら浩太が言った。



「はは・・、ちょっとね・・」


僕は苦笑いしながら、
制服を整えた。


・・その時・・
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