僕と彼女のウラ事情


━・・彼女、美吉ほのかは。


顔は清楚で可愛い系 頭も良い方。

背は小さくて、髪は薄茶でセミロング。

クラスの人気者で先生受けもOK。

そして性格ももちろんいい。


・・そりゃもう、完璧な女の子ですよ。


「・・・・・・」



彼女を初めて見たのは入学式。

友達に微笑む顔に、釘付けになった。







もう一度、美吉さんの背中に目をやる。


『夏だぜ?彼女作るぞヤローども!!』


そう叫んで10戦10敗の友達が浮かぶ。



・・・・夏って言っても。


       僕は。


・顔 普通 ・背 普通 ・頭 良い方?


な、どこにでもいるような平凡男子。



女子とはあんまり話さないし、
・・・・好きな人とはこんなカンジで。






僕は机に頭をのせて、目をつぶった。


今までの夏休み、思い出しても
男としかいない。


  それでいいのか思春期!!!!


なんてツッコミはナシな方向で。


今年もまた、友達(男)と遊びまくる、
そんな夏休みがくるんだろうと、

当然のように思っていた。
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