僕と彼女のウラ事情


・・美吉も見ててくれたんだ・・。


うわ、何かスゴイやる気出てきた・・っ!



少し元気なく見えた美吉の笑顔を
気にしながらも、

僕の口元はずっとニヤけていた。



「大輝ー、パスッ!!」



「あ、うんっ!」



ポーっとしていた僕は、浩太の声でハッとした。



ボールを受け取り、素早く味方へパス!




どこか・・空いててパス来やすいとこ・・




全体を見ながらコートを走って行く。




━・・・その時!!



「ヤッベ、女子あぶねぇっ!!!」



パスミスした男子が叫んだ。




大輝の視界に、ボールと女子が映る。




      「━・・っ!!」




ボールの先には、ほのかがいた。





「・・っきゃ・・!!」


ほのかが頭を手でおおう。



      間にあえ・・・っ!!


無意識のうちに、体が走り出していた。


< 55 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop