僕と彼女のウラ事情
・・美吉も見ててくれたんだ・・。
うわ、何かスゴイやる気出てきた・・っ!
少し元気なく見えた美吉の笑顔を
気にしながらも、
僕の口元はずっとニヤけていた。
「大輝ー、パスッ!!」
「あ、うんっ!」
ポーっとしていた僕は、浩太の声でハッとした。
ボールを受け取り、素早く味方へパス!
どこか・・空いててパス来やすいとこ・・
全体を見ながらコートを走って行く。
━・・・その時!!
「ヤッベ、女子あぶねぇっ!!!」
パスミスした男子が叫んだ。
大輝の視界に、ボールと女子が映る。
「━・・っ!!」
ボールの先には、ほのかがいた。
「・・っきゃ・・!!」
ほのかが頭を手でおおう。
間にあえ・・・っ!!
無意識のうちに、体が走り出していた。