僕と彼女のウラ事情
━・・ガッ!!!
「・・!!」
ほのかの目が、見開かれる。
「・・っ大輝君!!」
目の前には、
ボールをヘディングではじいた大輝がいた。
「・・・・った・・。
・・ほのか、ケガない・・?」
頭をおさえ、苦笑いギミの大輝に
ほのかはこくこくと頷いていた。
「中村!!まじゴメンーっ!
平気か?!!」
コートから聞こえる、謝る男子に返事を返す。
「大輝君、大丈夫?!」
心配そうに僕に駆け寄る美吉が、
一瞬ボヤけて見えた。
「ごめんね、かばってくれてありがとう・・!
でもホント大輝君の方がケガとか・・」
涙目であわあわと動くほのかに、
「だいしょーぶだって・・・・」
ポタ・・ッ
「ば・・・」
笑おうとした大輝の頭からたれる血に、
ほのかは真っ青な顔で絶句した。